にゃん

いいね!光源氏くん し~ずん2のにゃんのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

素敵なシーズン2でした。
ずっとモヤモヤしちゃう沙織と光の関係が良い。でも最後いつもはゆるりと生きる光が自分の気持ちに素直になって沙織を走って連れ出す展開もいいし、最後のキスシーンも2人らしくて良かった。突然の良いムードに戸惑いながらも目を閉じる沙織とその顔をみて笑っちゃう光と、その笑い声で目を開けて文句を言う沙織の唇をすぐさま奪う光。こういうシーンがずっとなかったからこそ少しくすぐったくて初々しくて素敵なシーンだった。

中将はこちらの世では主役になって生きたい、と心に決めて役者のオーディションを受けようとしてるのもまた可愛らしかった。

1
決心して藤原沙織(伊藤沙莉)の元へ戻ってきた光(千葉雄大)。再び2人のドキドキな同居生活が始まる。中将(桐山漣)や詩織(入山杏奈)やカイン(神尾楓珠)は光の帰還を喜び、沙織との恋の行方を微笑ましく見守っていた。ところが沙織の職場で、彼女に好意を寄せる同期の男・一条(一ノ瀬颯)が現れると、光と沙織の間に微妙な空気が流れ始める。さらに、安倍課長(小手伸也)からは紫という先生のもとで和歌を習っているととんでもない情報がもたらされる。

2
風邪をひいて高熱を出した光(千葉雄大)だったが、沙織(伊藤沙莉)の懸命な介抱のおかげで翌日には平熱を取り戻す。すっかり元気になった光は、中将(桐山漣)が紹介してくれたヘアサロンで初めてのシャンプーも経験し上機嫌。沙織の部屋で詩織(入山杏奈)やカイン(神尾楓珠)を招いてピザパーティーで盛り上がる。しかし、そのパーティーのさなかに、バランスボールの上から滑り落ちたカインがこつ然と姿を消し源氏物語の中へワープしてしまう。そこで出逢った紫式部に一目惚れ。現代に戻ってきたカインがそのことを言うと光が激怒し、その反応を見た沙織とギクシャクしてしまう事に。

3
カイン(神尾楓珠)が平安の源氏物語の世界にジャンプして紫の上(紺野彩夏)に出会ったことをきっかけに光(千葉雄大)の未練がバレて愕(がく)然とする沙織(伊藤沙莉)。光への疑いと同時に安倍課長が通う和歌教室の紫先生が現代に次元ジャンプした紫の上なのではないかとの疑念も深まっていく。詩織(入山杏奈)に促されて学者のフィリップ(厚切りジェイソン)に尋ねると彼からもその疑念は大いにあり得ると告げられ動揺する。

4
紫先生(壇蜜)の元へ向かった沙織(伊藤沙莉)の後を追うように、光(千葉雄大)は中将(桐山漣)や詩織(入山杏奈)を連れ立って合流する。しかし、沙織たちの予想ははずれ、紫先生は紫の上ではなく、源氏物語を書いた紫式部本人であった。こちらの世界に来て2年経つという。あぜんとする光と沙織だったが、紫先生はこちらの世界で"光源氏がOLと暮らす"というストーリーを書いていた。つまりそれが現実に起きてしまっているようだった。しかし、筆の力以上に人の想う力とは強いようで、再び源氏がOLの元へ戻ってくる展開は式部の書いたストーリーにはなかった。つまり自分たちの気持ち次第で未来は変えられるということ。
光が現代人になったとして、今度は収入面等を気にして煮え切らない沙織と、沙織が会社の男といい感じだと勘違いしている光に詩織が罠を仕掛ける。会社のブライダル撮影の為にウエディングドレスを着る沙織の写真を使い、光に"お姉が結婚しちゃう!"と気持ちを煽るような嘘をつく。"他の男に取られてしまう"そう感じた光は沙織を引き止めに式場に走り沙織の手を引いて有無を言わさずに教会の外へと走り出す。しかしそんな事をしなくても沙織の気持ちは決まっていた。光と一生を共にする気でいたのだった。
別世界である源氏物語の中にはもう1人の自分がいると知った事で、紫の上を寂しくさせることはないと安堵する光。よって光は現代人になり沙織と共に生きることに決めたのだった。
にゃん

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