見逃してたドラマ。ちょっと気になっていたから、観られてスッキリした。
人は一面では語れない筈なのに、こと犯罪者となると、どうしても理由を求めたくなるのは、自分とは違うとハッキリさせて、そうすることで不安を払拭したいから、というのは分かる感じがした。
だから、「本の置場所が欲しかったから」なんていうふざけた理由では困るし、物腰柔らかく微笑んでいる人が犯罪者であっても、困るのだと思う。仁藤にはそれ相応の過去があって、異常でなければ。
でも、晶が夫である拓郎の別の一面に気付かなかったように、本当は身近な人のことでさえ知ることは難しいはず。仁藤を“知っている”と思っていた晶が、“知らなかった”仁藤の一面に触れ混乱していくのは、身勝手なことだったのかもしれないと思った。
「理解できる結末なんて現実世界にはない」ここに着地した終わり方だったなと思う。きっと今度は、晶のストーリーが他人によって勝手に作り上げられ、納得しようとするんだろうなと思った。
