kurage

梨泰院クラスのkurageのネタバレレビュー・内容・結末

梨泰院クラス(2020年製作のドラマ)
-

このレビューはネタバレを含みます

最初、セロイが荒川良々に見えてしょうがなかったが、ICがビルを建て、黒いコートを羽織って颯爽と歩く姿くらいからは歩き方も変わり、纏う空気も別人のよう。経年変化する役の作り込みを繁々と眺めてしまった。

父と子との物語、復讐劇、成功譚、ラブロマンス、バイオレンスちょっとのモリモリ内容で16話飽きさせない。
冒頭のイソの独白が入っていたのはどうしてだったのか理解できなかったのだが、最終話、二人が助かった後にもそのシーンが出てきて納得。
「生きていても意味がない、幸せを求めてあくせくしてアホみたいだ」というイソに、「同じような毎日でも明日のことはわからない、同じ毎日は一度もない、生きていれば時々面白いこともある」というセロイ。イソを救い出すときに目標設定という言葉が出てきたが、目標をブラさないこと、信念を持って目標を貫くために、めげないこと、など、このドラマには夢や意志を持って生きる人たちに突き刺さるセリフがいっぱい散りばめられている。遠くそびえる南山タワーはまるでご尊像のようで象徴的だ。

最初はあんまり可愛くなかったイソの振る舞いがどんどん魅力的に見えて、新しいヒロイン像とはこういうことなのかーと見ていたが、4年後はコンサバティブな雰囲気でガクッときてしまった。彼からティファニーのネックレスもらって喜ぶ......確かにもらったら嬉しいけど、このシーンには共感できない。

あと、ちょっと引っかかったのはトニーとハルモニ(おばあちゃん)のストーリーとヤクザの親分の存在。ちょっと出来過ぎ? ドラマだからまあいいか。タンバムで豆腐チゲをつつきながらチャミスル飲みたい。
kurage

kurage