きん

カルテットのきんのレビュー・感想・評価

カルテット(2017年製作のドラマ)
5.0
映画「花束みたいな恋をした」で坂元裕二さんを知り、ドラマ「東京ラブストーリー」「大豆田とわ子と3人の元夫」にハマった。中高生の時に観てすごく印象に残ったドラマ「それでも生きていく」「Woman」も彼の脚本だったことを後から知り納得した。このドラマも期待通り面白くて、丸1日で一気見しちゃった。もう一度観たい大好きな作品になった。

カルテットの4人、いい役者さんだなぁ。
それぞれに嘘や秘密、後ろめたいことや抱えるものがあるけれど、4人でいる今この瞬間が楽しくて愛おしくて仕方がないって言う気持ちがそれぞれダダ漏れている。ちぐはぐで矢印が色んな方向に向いてる4人が織りなす、あの居心地が良くてあったかくて切ない空気感が好きだった。

すずめちゃんの片想いは透き通っていて尊くて胸がギュッと締め付けられた。
生活の中でまきさんと夫さんの心がすれ違っていくさま、はたから見ると何気ないことなんだけど本人にとっては決定打だったりする。もう後戻りできない男女のすれ違いを描くのが本当に上手い。経験したことがないことでもすごく共感した。

クスッと笑えたり、心にずっと残しておきたい会話のやりとりたちを、何度もビデオを止めてはメモに書き留めた。その一部↓

人生には3つの坂がある。
上り坂、下り坂、まさか

さかむけ肘まで剥がされます。

音楽っていうのはドーナツの穴のようなものだ、何かが欠けているやつが奏でるから音楽になるんだよね。

言葉と気持ちは違う。
「絶対怒らないから本当のこと言って」って言って本当のこと言ったら怒るでしょ?
それが行間。

泣きながらご飯食べたことがある人は生きていけます。

好きだってことを忘れるくらい好き。

人を好きになるって勝手にこぼれるものでしょ、こぼれたものが嘘になるわけないよ。

ありがとぅショコラ♪
サンキュー、パセリ。のくだりも笑った。
きん

きん