トケグチアワユキ

最高の離婚のトケグチアワユキのレビュー・感想・評価

最高の離婚(2013年製作のドラマ)
3.9
TVerで無料配信まつりが始まって、ついつい三度目の視聴。

やっぱりこのドラマはあんまり好きになれない。
まあ、登場する主要キャラクター4人を4人とも好きになれないってことなんだけど。

言っときますけど、三度目の視聴ですよ。
三度も観たドラマなんて片手で足りるほど。
そこを踏まえた上で読んでくださいね。


何ていうか、いろんなヴァリエイションで、許容できない他者との軋轢を語っているわけだけど、そういう煩わしさから逃げ続けてきた私としては、ウンザリ以外に感じないんだな。
人物造形に生育環境が大きく影響するのはしかたがないとしても、正視できないというか堪えられない。知りたくないと思ってしまう。
最も震えたのは、最終回の光生(瑛太)の父(山崎一)だ。
今回あらためて観て、マジで直視できなかった。
光生も父の振る舞いを見て戸惑い、やがてゲンナリしているのがわかる。
にもかかわらず、この人の息子だと光生は思い知らされる。
紛うこと無き親子だ。最悪だ。
人間ひとりひとり独自の文化で生きているはずなのに、この残酷な現実(フィクションだっての)。

何で観ちゃったんだろう。
好きじゃないことわかってるのに。
いや、ドラマとしてはおもしろく、完成度も高い。
だからこそ始末に負えない。

エンディングテーマ歌ってるあの人もキライなんだよねぇ。
鼻歌うたいたくないのになぁ