うっちー

セルフメイドウーマン ~マダム・C.J.ウォーカーの場合~のうっちーのレビュー・感想・評価

3.6
 予告編に釣られて観ました。各回1時間なく、全4回なのであっという間に見終わるが、予想していた爽快さや楽しさがないように思った。少なくない方たちがおっしゃっているように、主人公の独善的でワンマンな行動や道徳観によるところが多いのだと思う。
 ヘアスタイルや髪質にコンプレックスがあったサラ(オクタヴィア・スペンサー)にヘアケア商品を勧め、理想の髪型だけでなく自信ももたせてくれたアディーとの確執(元々はアディーとは主従関係があり、白人とのハーフで色が薄く、ほっそり美女の彼女には、サラはコンプレックスを感じていた様)があったが、アディーの商品の成分を真似して売り始めたサラには負目がある。まあ、サラが商品を売りたいと言った時に拒絶し、彼女を奴隷呼ばわりしたのは酷いけれど。
 しかし、仕事に夢中になって旦那(優しくルックスもよく、何よりサラにぞっこんだったのに。浮気や離婚に追い込んだのはサラ自身なのでは、と思ってしまう)は離れてゆき、娘とは良い関係ながら、精神的な負担を掛けてもいる。いちばん嫌悪感があったのは、自分の事業を進めるために、いわゆる名士の推薦を勝ち得ようとゴリ押しをするところ。確かに1890年代のアメリカでは黒人、しかも女性の権利はかなり限られていたハズで、その不自由さや理不尽さの描写は詳細で良いと思った。観ていて辛いけど。
 主演がオクタヴィアでなければ、なかなか辛い話だとは思う。彼女のある種のかわいらしさやポジティブなパワーがなければ、辛めの烈女伝みたいになってしまったのではないかな。
 日本ならメイ牛山さんみたいな存在なのかな。確かにエンドクレジットの説明をみると、様々な功績を遺していて、ちょっと調べてみたいという気にはなった。また、美容関係のドラマらしく、衣装やヘアメイクは素敵だった。