にゃん

ディア・ペイシェント~絆のカルテ~のにゃんのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

1人あたり3分という限られた時間の中で一人一人真摯に向き合い診察をする、ドクターの凄さを感じた。
キャスティングがみんなキャラに合っていて良かった。
田中哲司さんのモンスターペイシェントの狂ってる感じが凄い。演技力が高すぎてびっくりした。

この作品序盤から泣かせに来ていて1話では仕事一筋で頑固者の夫(佐野史郎)が、病気になってしまった妻(宮崎美子)に対して最後の最後で「死ぬな」と言いながら足のマッサージするシーンに号泣。
2話でも、幼少期の両親の離婚からずっと誰からも愛されなかった祥子(小島藤子)が、亡くなった美和(新津ちせ)からのプレゼントに「髪の綺麗なお姉ちゃん大好き」の文字に泣き崩れるシーンにもらい泣き。
5話での、介護士・瀬戸翔太(笠松将)が家族の見舞いが来ない認知症患者・西園寺(竜雷太)からの暴言に暴言を返し病院を去ってから、西園寺に残した俳句「ありがとう 怒鳴る声にも 見える愛」に泣いた。本当に瀬戸さんて素晴らしい人間。普通あんな貶されたらこんな俳句書けない。

真相を知り、認知症の母を抱え仕事も出来ず生活保護も貰わず、自身は糖尿病と狭心症の為の薬を飲み生活する座間さん(田中哲司)の、お金がないという苦しみを知って、いいように利用した事務局主任・沼田(浜野謙太)に怒り。でも結局は沼田も前職場の病院に怯えて"病院の金に着服した沼田の不正を暴露する"と脅された結果であり、警察沙汰になったところで前病院側は認めずで沼田さんも利用された側なんだなぁと。

陽子先生が訴訟が原因で、自らの保険金を賠償金に当てるために自殺してしまったのも苦しかった。

患者さんに限らず、皆何かしら抱えていて頑張って生きているんだなぁと。
自分も医療従事者なので、(真野先生ほどは出来ないが)患者さんと接している時間だけでも心から愛を持って接したいと思った。

ストーリー↓
真野千晶(貫地谷しほり)は、首都圏の民間総合病院に勤める内科医。先輩の浜口陽子(内田有紀)らとともに、日々診療に追われている。

一方、座間敦司(田中哲司)という新患者が真野先生を追い詰めるような行動をはじめ、モンスターペイシェントかと思われた。
が、実は母の介護や自分の治療費でお金困った座間に声をかけた事務局主任・沼田(浜野謙太)が前の病院に指示されて今の病院を陥れる為に座間に月3万を渡す代わりにモンスターペイシェントになってほしいと持ちかけられた為であった。それに気づいた真野は座間の家へ訪問するが母親と心中しようとしている事に気づく。
座間が病院へ訪れたあと、駐車場で認知症患者の車が暴走し座間を跳ねてしまう。この時、一緒にいた真野は座間に突き飛ばされる形で命を助けられたのだった。一方座間は重傷だったが意識回復後沼田に協力していたことを真野に打ち明け謝罪。

病院は院長先生(石黒賢)を中心に経営立て直しを行い、「患者様第一」の病院を目指すのであった。
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