誰かがそばにいるだけで心が軽くなることがあるのに、自分のために時間を使わせてしまうのは忍びないという自己肯定感の低さや、弱味を見せたくないという思いから、誰にも頼むことができない。
その瞬間だけ、誰かと同じ空間や時間を共有すること。それはコロナによって撮影が一時ストップした本作の価値や説得力をますます持たせることになった。レンタルさんを演じた増田貴久の配役も絶妙。
レンタルさんに舞い込む数々の依頼を毎回こなしていく形式だが、横軸として葉山奨之演じるキャラクターがレンタルさんの活動に批判的な視点を入れ続けることで、作品全体のバランスを取ろうとしているのが好感が持てる。
