ある女性の波乱万丈の半生を描いたおはなし。
主人公は自分の人生に様々なことが起こりつつも、とにかくたくましく生きていく人です。時には悪女になり、人を殺めることにも手を染めます。少女の頃から、女の執念を感じます。もしかしたら、あまりにも激動の人生を過ごしてきたために、感情を持てなくなってしまったのかとも思いましたが、そうではなかったようです。1〜5話までは、ひたすら冷酷な女性として描かれていますが、最終の6話はガラッと展開が変わります。とても切ない終わり方でした。
最終話は、少し強引とも思った思える展開が少し残念でした。もしかしたら、6話で終わらせるために、そのように持っていかざるを得なかったのかもしれませんが、エンディングに至るまで、もっと色々なことが主人公にはあったと思います。できたら、エピソード2、3まで増やしても、この女性のことがもっと知りたかったと感じました。
ただ、良い、悪いは別として、それだけ惹かれてしまう魅力を持った人であることは確かです。
作品として、とても楽しめました。