ぜん

私の家政夫ナギサさんのぜんのレビュー・感想・評価

私の家政夫ナギサさん(2020年製作のドラマ)
4.3
"今の時代の働き方の変化がヒットの一因?"

【あらすじ】

家に帰るとそこにいたのは、
「おじさん家政婦」

仕事一筋。何事も一番になりたい
負けず嫌いのOL。
ただ家事は大の苦手で、
家はいつも荒れ放題。

そんな彼女を見兼ねて、
妹がお試しで内緒で
4日間家政婦をお願いしたのが

おじさん家政夫である
「ナギサさん」
だった。

最初はおじさんだからと
毛嫌いしていたOLのメイだったが、
次第に生活は改善していく中で
ナギサさんとの生活が
日常になっていく。

そんな時ライバル企業の田所が
隣に住んでいることが発覚。
メイと二人の関係はどうなって
いくのか。

【感想】
男性だから家族を養うために働かなければならない。
女性だから家事して夫を支えるべきだ。

そういう一昔前にあった潮流は時代遅れ。
今では女性の社会進出は加速して女性ならではの視点で活躍している。
男性も育児休暇制度も充実してきており、子育ても共働きの中協力して行っていくという風に時代に合わせて変化している。

そんな今の時代だからこそ共感を呼んだことが高い視聴率に繋がったのかもしれない。

それともう一つ人気になった要因としては、温かさだと思いました。

仕事に忙殺されていたり、社会人になって一人暮らしをしてどこか孤独を感じる瞬間を経験をした人も多いのではないでしょうか。

コロナ禍でテレワークや友達や家族でさえ直接会うことが困難になってしまった昨今。
人の温かさに飢えているこの時代だからこそ本作の温かさが身に染みたのではないでしょうか。

家に帰ったら出迎えてくれる人がいる。
ご飯を一緒に食べて、日常の他愛ない話から深い相談まで話せる相手がいる。
そんな一つ一つの小さなようで大きな幸せを再認識させてくれるような作品でした。

それぞれの配役も良かった。

悪人役が多く、どこか陰のある男を演じることが多い色気No.1俳優である大森南朋さん。

そんな彼が色気を封印してまるでお母さんのような温かみがある家政夫の役を演じることに対して放送前はどうなのかなと思ったが、いざ観てみると見事な演技で役者としての振れ幅の広さに感嘆しました。

そして多部未華子さん。
キュートで可愛らしい役柄が多く本作でも長所が最大限に生かされており、癒されました。
年々可愛らしさもだが美しくなってきているような気がします。

男で家事もできることは最高にクールなので僕も家事を磨きたいです。
ぜん

ぜん