くるみ

私の家政夫ナギサさんのくるみのレビュー・感想・評価

私の家政夫ナギサさん(2020年製作のドラマ)
4.0
タイトルの出し方が毎回凝っていて、「凪のお暇」と似ていましたが同じスタッフチームの作品なんですかね?
「私の家政夫ナギサさん」、このタイトルがまさか伏線になっているとは思いませんでした。上手いですね!!

メイちゃんのお母さんを途中まで「うわー、毒親だなぁ」と思っていて、そんなところも凪ちゃんと重なりましたが、こちらは慣れれば可愛くてある意味大変扱いやすい人だと思います。笑

大森南朋さんは今までのワイルドなイメージを覆す優しくて穏やかなナギサさんの役がとても合っていました。
幅広い役をこなせる俳優さんですね。
年齢性別限らず、誰もがナギサさんに家に来てほしいと願ったはずです。
ナギごはん、公式インスタにレシピが載っていたのでそのうちマネして作ってみたいなと思いました。

ちょっとわがままだなとも思いましたが、負けず嫌いで努力家のメイちゃんもいい。
多部ちゃんってどうしてあんなに可愛いんだろう…。
アパレルやデザイナーならまだしも、製薬会社のMRが毎度その格好はどうなのかと個性的すぎるファッションにはいささか疑問でしたが…まぁ、ドラマですからね。いいと思います。笑
ヘアアレンジやアクセサリーはすごく素敵で大変参考になりました。

同僚のメアリージュン、後輩の郷敦、ライバルの瀬戸くんなどなど…取り巻く人々もみんないいキャラ。
妹役の趣里ちゃんも細くて可愛い。

…ただ、あのオンナ上司は本当にいい人なのか謎。
会議中にコーヒー片手に遅れて登場するのもイラッとしましたが、ただでもあんなに仕事を抱えているメイちゃんへの「あなたなら出来る!」みたいな過度な期待の押し付けはパワハラの一歩手前のように感じました。

意外な結末も個人的には肯定派ですが、番外編は要らなかったかなー。
その後を描くことによって夢が崩れたというか。
結婚は損得の問題ではないけれど、考えれば考えるほど、メイちゃんにしかメリットがない気がします。
「ただ家事をしてくれる人がほしいわけじゃない」ってメイちゃんは言っていたけれど、優しくて気配り上手な人がいつも側にいてくれて、家事をほとんどしてくれるようになって(しかもタダ!)、自分が養っているならまだしも相手だって仕事があるのに…感謝の言葉はかけるべきだし、協力する姿勢も大事だと思う。
そもそもナギサさんの持ち家、どうするんだろう…。

色々言いましたが、すきな作品でした。
「出来るところだけじゃなく、出来ないところも見てあげてください」というナギサさんの言葉が心に響いた方は多いと思います。
努力する姿勢は大切だけど、無理に苦手を無くすのではなく、必要なら誰かの手を借りる。
アウトソーシングを有効的に活用する。
新しい考え方だとは思うけれど、とても現代人に合った方向性だと感じました。
あと、最終回のメロンパン号のサプライズ登場もMIU404ファンとしてはとても嬉しかったです!
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