夜飯

MIU404の夜飯のネタバレレビュー・内容・結末

MIU404(2020年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

話題作がプライムに来たので見るか〜ぐらいのテンションだったけど、めちゃめちゃ良かったし泣いた。

テンプレ展開とはいえ、キャラクターの設定の盛り込み方や現代の問題を上手く取り入れていて飽きなかった。問題自体は重たく、考えさせられるものが多かったものの、キャラの掛け合いなどで上手く調和できてた感じ。バランスがいいね。

ラスボスが菅田将暉なのほんとに怖すぎて、最後の最後までどうしても捕まえられないんじゃないか…って怯えてた。けれど、自分の撒いた種でつまづいてる感じがよかったな。本人の中の間違いというか歪みの部分で、足を掬われて欲しかったというか…。志摩たちの奮闘によって捕まえるのではなく、久住自身が躓いて欲しかったんだよな。なので、結構拍子抜けっぽく見えるラストだけど、わたしは好きだな〜…

こういう刑事ものって展開読めてハイハイ…ってなること多いけど、このドラマってたまに当人の理想や願望が映像で折混ぜられているから、最後の最後真相を語られるまで分からないのが面白かった。
志摩の元相棒の話の志摩視点があまりにも辛かった。何度も声をかけた描写を入れることで、志摩の後悔が何重にも伝わる。志摩どこまでも落ち着いていて冷静なところが、香坂の葛藤や焦燥感を際立たせていて、一緒に苦しくなっちゃった…。

役者陣、脚本、演出、どれをとっても熱量を感じるというか。最近見たドラマではダントツ。綾野剛って何者にでもなれる以上に作品の中での存在感がすごいなと思った。伊吹の中での些細な変化や機微を丁寧に演じてる。こんなにキャラクターっぽい人物なのにほんとに存在してそうだと思わせるところがすごい…。404のみんな大好きだ〜… 香坂役の虹郎くんも適役だったな…
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