「MIU404」を観る。
週末はドラマ一気観の日。
野木亜紀子脚本、綾野剛、ガッキーの旦那主演ということで飛びつくしかなかった案件です。
ガ、ガッキーの旦那…←へこむなら最初から言うなよ。
野木脚本は、毎度のことながら各話のエピソードがちゃんとテーマの枝葉になってて、最後に幹となる主題に収束してくとこが心地よいですね。作劇のお手本とはまさにこのこと。
正義って、弱いのかもな、ってとこがドストライクでした。
正義を貫くことが、こんなにも難しくなったのはいったいいつの頃からなのか。
正しいことをしても報われない。
むしろ正しい心をもっているからこそ、反転して取り返しのつかないことをしてしまうこともある。
どんなに相手がひどくても、ひとは、ひとを殺してはいけない。
第2話からヤバかった。富士山バックに深々と頭を下げる加々見の姿にシラフ史上最強に変な声が出た。
久住のラストのセリフも悲しい。
悪い方にばかりスイッチが入ってしまったひとたちの成れの果て。
取り返しのつかないことは山ほどあるけれど、生きてさえいればいくらだって幸せになるチャンスはある。
生きて償えば、許される日がくるかもしれない。
生きて償ってもらえれば、許せる日がくるかもしれない。
幻想だろうか。
どんなに浅はかな絵空事であっても、バカみたいに繰り返すしかない。
バカみたいに繰り返してくれるひとがいることが愛おしい。
このくそったれな世の中に希望を持つことは、並大抵の苦しさではないから。
「アンナチュラル」と同じ世界線なのですね。
続編も制作されたらもっと広がりそうですなあ。
思いがけず山田杏奈出てきたときにはたまらず声が出ました。俺得しかないドラマ。
やっぱひどい目に合わされたら彼女の右に出る女優さんはいませんな。←ほめてるの?
ヒールなダースーは久しぶりのような気がします。こういう役のほうがやっぱ個人的には親和性あるなあ。
これも脚本の勝利なのでしょうが、綾野剛とガッキーの旦那とのかけ合いが非常に好きです。
ガ、ガッキーの旦那…←せやからやな、