真田ピロシキ

監獄のお姫さまの真田ピロシキのレビュー・感想・評価

監獄のお姫さま(2017年製作のドラマ)
3.3
オレンジイズニューブラックに興味がある。だがアメドラだからとても長い。しかも今ネトフリ入ってねーし。そういう訳で生じた女性刑務所ドラマへのニーズとちょうど良い長さがマッチして選んだこれだがミスったかもしれない。クドカンが合わないのかな。あまちゃんは途中リタイアしたし。

とにかく最初の数話のバラエティ番組みたいなノリがキツい。ただリサーチはしっかりしてるだろうから社会復帰プログラムや面会システム、レアケースの獄中妊娠への対処など女性刑務所の内部を知れるのは勉強になるし(泉ピン子のドラマとは違うらしい。泉ピン子のドラマ見た事ないけど)、見続けていくと登場人物も気になるので最後まで見ることができた。

あまちゃんでは高校生の娘がいる割に若かったあの小泉今日子が随分くたびれたおばさん役をするものになったと思ったが、仲間と共に姫の冤罪を晴らす目的を得てからは若々しいと言うか活力が感じられて刑務官の満島ひかりを巻き込ませる図々しさにも説得力があった。思いっきり年下の検事に好かれるのは馬場カヨの魅力について色々フォローされていたものの、恋愛要素を入れたかったけど中年カップルでは絵面が良くないと判断されたのかと勘繰ってしまった点の方が多い。物語の結末はあの子供があまり幸せになれるとは思えなくて微妙。今は良くてもその内2人の母親と殺人者の父親に悩まされるんだろうなと思うと。

満島ひかりは同じ2017年ドラマの『カルテット』とは全く違ってて面白い。伊勢谷友介にも映画では見ないコミカルさがあって楽しめた。