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監獄のお姫さまのakのレビュー・感想・評価

監獄のお姫さま(2017年製作のドラマ)
3.3
クドカンのわちゃわちゃ感が魅力的であるということを実感させてくれる作品だったと思う。これほどまでおばちゃんがメインの作品は見たことなかった。"わちゃわちゃするのがおばさんの醍醐味"という通りクドカンのシグネチャーとの相性の良さも感じた。

おばさんというのはマスな範囲での疎外感を感じる人たちではないか。彼女らはジェンダー、社会、家族の中でのプライオリティーが低い。不思議なことに彼女らは団結していく。馬場かよの勇気とお節介を筆頭に彼女らの正義に火がついたのか。帰る場所がないから、団結したのか。事件終了後に居場所ができたのも面白い。これと"どのおばさんも誰かの姫である"はリンクしていると思う。

女性は団結して戦うのに対して、社長は一人で立ち向かっていく。彼は力でのし上がってきた典型的な強い男性である。対峙するのに束にならないといけないところにものすごくジェンダー間のパワーバランスを感じる。
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