ななつみかん

陳情令のななつみかんのネタバレレビュー・内容・結末

陳情令(2019年製作のドラマ)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

キャラクターにもストーリーにもツッコミ所が多い。
報告・連絡・相談の大事さがわかる作品です。

とにかく主人公の思慮が浅く、馬鹿すぎてイライラしました。
この作品、何かしらの目的があって動くキャラクターより情で動くキャラクターが多いですが、その中でも主人公は最悪です。

分かりやすい敵がいた序盤はまだ良かったのですが、中盤は本当に酷い。
天才だけど、物事に拘らず天真爛漫。
そんなキャラクターと聞いて期待していましたが、蓋を開けてみると酷かった。
自分の考え優先で場当たり的に行動し、自分の行動が起こす影響について楽観的すぎる。
そこを補ってくれる味方がいればまだ良かったのですが、身内や中立〜日和見な立場の人間に自分の意図を伝えないで強硬手段に出るから、味方を無駄に失い、敵をやたら増やす。
相手に正義感がないから味方しないのではなく、そもそも主人公やメインキャラクターの事情を知らされてないなら仕方ないでしょう。

自分では意味が分からなかったのが、「何を敵に回しても、恩人たちを助けたい」ならば、最初に想定するであろう「自分の身内と敵対する」覚悟をしていなかったこと。
この間、主人公が勝手にドツボにはまっていくせいで、黒幕はほとんど仕事をしていない。

結果、死ななくて良い人が大量に亡くなる。

これだけ失敗する条件が整っていれば、主人公が失敗して大切な人を失っても悲劇ではなく必然としか思えない。
そして、作中で失敗の根本について主人公が気づいたり、指摘される描写が見受けられないので、脚本上では問題だとされていないのでしょうか。
一番悲劇的なのは、事情も知らされずに権力者の揉め事に翻弄される下っ端達だと強く思う。

あと、このドラマ、ストーリーを展開させる過程や背景がちょくちょく雑です。
「大事な事を仲間に説明しないで揉める」「確認を取らない」「疑わしい相手をなぜか信頼する」「戦の最中でもメインキャラクターの長話の間は空気を読んで攻撃しない」「あるのに急に使われなくなる飛び道具」「急に弱くなる強敵」「よく考えるとガバガバすぎる計画」「できるのにやらない理由が分からない」「この世界での仙門の立ち位置がはっきりしていない」・・・
小説等には手を出していないので、そちらでは説明されているかもしれませんが。
スケールの大きい話だと思っていましたが、終盤になるにつれてどんどん狭い世界の話になっていった印象です。
衣装は素敵ですし、サブでは魅力的なキャラクターがいるのですが、あまりお勧めはできない作品です。
途中で投げ出さなかったのでこの点数です。