ナオ

サムのことのナオのネタバレレビュー・内容・結末

サムのこと(2020年製作のドラマ)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

原作は西加奈子

所々、キャストが画面に向かって語りかけるという斬新なシーンも見られた

物語はサムが死ぬところから始まる

サムはアイドルグループのセンターでメンバーにキム、モモ、アリ、スミがいる

サムの葬式で久しぶりに再開する4人
この4人にはアイドル時代の過去にそれぞれ悩みを抱えていた

LGBTに悩まされていたアリ
アルコール中毒になるキム
妹のアイドルの成功を恨み、アンチに走るモモ
占いへの依存で借金を抱えたスミ

1話ごとに彼女達が各々悩む姿が描かれていた

4話を通じてそこに共通して描かれていたのは、悩み苦しむ彼女たちにタイミングよく手を差し伸べたサムの存在だったが、決して助けようとした訳ではなかった

4人はサムが死んで初めてサムは多くの謎に包まれていてサムのことは何も知らなかったことに気づく

そして、サムの死が再び彼女たちを集めさせた

死んだあとにサムから届く一通のメールには、サムが地球温暖化を防ぐ団体で活動している様子が載っている

そのメールが届いたのは奇しくも、5人のアイドルとしての結成日だった

サムは決してアイドルだった自分を忘れておらず、それを知った4人はそれぞれが隠してきた過去をお互いにうち明かしていき、物語は終わる

アイドル時代では距離の空いた関係だった5人が、サムの死を通してそれぞれが抱えていたものを外に出すことで距離を縮めていった

結局、サムの死は謎に包まれたままだった
しかし、あの日のあの時間にメールが届いたことも含めると、サム自らが死ぬことでまた4人を会わせ、彼女たちにアイドル時代の自分たちの過去を思い出させたかったんだと思う

そして、メールで自分がアイドル後にしてきたことを知らせることで、もしかしたら4人が抱えていた過去と、今現在の自分を話すことを仕向けていたのかもしれない