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ペリー・メイスン シーズン1のzkのレビュー・感想・評価

ペリー・メイスン シーズン1(2020年製作のドラマ)
4.5
前シリーズは未見。
1930年代のLAを舞台に負け犬と呼ぶに相応しい探偵ペリー・メイスンが赤ちゃん誘拐事件に挑むノワールドラマ。
話が後半にいくにつれ盛り上がるので序盤で切るのはもったいないです。

とにかく舞台の雰囲気が良い。(特にロスの路面電車が素晴らしい!)禁酒法時代のロスの雰囲気がよく出ている(気がする)。
物語は往年のノワールものでも定番の裏に不正と陰謀が蠢く事件に後ろ盾のない主人公が戦う構図でオーソドックスだが見応えある。
ただペリー・メイスンはフィリップ・マーロウのようなタフガイではなく(実際喧嘩が弱い!)どちらかというと小物っぽいが、だからこそ、色々なものを失いながらもかろうじて前を向き戦う姿勢に心を打たれる。

最終回はカタルシスあるし、エピローブで爽やかでポジティブな気持ちにさせられる。
ノワール好き、法廷もの好きは必見のドラマと思う。

HBOは法廷モノのナイトオブも素晴らしいし
探偵モノのトゥルー・ディテクティブ(S1)も素晴らしい。本当に感心する。
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