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ペリー・メイスン シーズン1のESRのレビュー・感想・評価

ペリー・メイスン シーズン1(2020年製作のドラマ)
3.9
1930年代、戦争で傷を負い、妻子と別れ一人暮らす、しがない探偵のペリー・メイスン。
E・S・ガードナーの推理小説が原作でこれまでに映画化、ドラマ化されている同シリーズ。今回はHBOの下、製作総指揮にロバート・ダウニー・Jrらが加わっている。

冒頭、ドッドソン夫妻の息子チャーリーが誘拐され、身代金を支払ったにも関わらず、まぶたを糸で縫い付けられた無惨な姿で夫妻に発見される。
当初、富豪の隠し子である夫マシューに嫌疑がかかり、拘束されるが、すぐに釈放され、妻エミリーが不倫相手と共謀して実行したとして逮捕される。
メイスンは担当弁護士であるEBとの繋がりで事件に関わっていく。

前半はスローテンポで進み、中盤のある出来事を文字通り引き金に物語は大きく動いていく。
そして、カルト教団、警察・検察、メイスン陣営それぞれの思惑が交錯し、市民を巻き込んで尻上がりに盛り上がりを見せる。
白人至上主義の警察組織の問題、女性に投げつけられる言葉の数々など、1930年代を描きながら、現代を射程に入れる。

リミテッドシリーズではなく次シーズンもあるそうなので、そこからが本番か。
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