核は戦争の抑止力にはならない。戦争抑止の話は詭弁だと思っている。今でも世界中で戦争は絶えないし、使えない筈の原子爆弾は世界中に拡散している。当時の日本だって即降伏した訳ではない。広島に投下されたものが原子爆弾だと確信するまで時間を要している。現地の調査を任されていた京都大学が軍部に報告したのは８月15日だった。不可侵条約を結んでいたソ連の侵攻が無ければ、あのまま最後まで戦っていたかもしれない。
核分裂を見るために、被曝することを承知で比叡山に登る。それが科学者の使命だと信じて身を捧げる。彼等は宇宙の起源を知るために核分裂を研究していた。それが人類の進歩に繋がると信じていた。それを許し運命を共にする母親。「ジョーンの秘密」に出てきた科学者は嘘に塗り固められたハリボテの平和を掲げ無差別破壊兵器を世界中に拡散させた。そんな連中よりも貴方達の方が血の通った本物の科学者だよ。
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哲学者の池田晶子さんが「死ねば楽になれるのか」と問い掛けていた。苦しい現実から逃れるために死を選ぶ人が沢山いる。しかし死後に楽がある訳ではない。死んだら無になるだけだ。自分の存在を知っているのは自分以外の人達だけ。その人達に悲しい思いを焼き付け、自分はただ消えて無くなる。
たとえ死後の世界があったとしても、死を選んだことを悔いるだけで、今より快適な世界があるとは思えない。だから思い止まって欲しい。自殺は自分を殺す殺人行為で、殺人者になる行為なんだってことを知って欲しい。
柳楽優弥、有村架純、渡辺大知、國村隼、田中裕子、そして三浦春馬。素晴らしい役者が揃って、それぞれが最高の表情を見せ、お互いを高めあった。そんな貴重なドラマに出会えた。これからも夏が来たら思い出すであろう、ずっと大事にしたい作品。しかし、三浦春馬に冥福を祈るとは言わない。彼は作品の中で生き続けているのだから。
