ESR

アンオーソドックスのESRのレビュー・感想・評価

アンオーソドックス(2020年製作のドラマ)
4.7
NYのユダヤ教超正統派コミュニティから身一つで逃げ出した主人公エステルが、たどり着いたベルリンの地で、新しい世界を、自分を知っていく。

その小さく華奢な体に “過去”からの追手の声と、未来への不安を一身に浴びながら、それらを振り払い、新たな一歩を踏み出すエステルを、シーラ・ハースが力強く繊細に演じる。彼女なくしてこの作品は成り立たないだろうとすら思える。

個人の、特に女性やマイノリティの権利が叫ばれる現代において、宗教の戒律や民族的な習慣というタブー視しがちなものにも焦点を当てることで、その中で苦しむ人を可視化し、その成り立ちを尊重しつつ、変化の必要性を問う。

結婚の儀、衣装などコミュニティ文化の作り込みが素晴らしい。
自分の知らない世界がまだまだたくさん存在するのだと思わされる。