くるみ

13(サーティーン)のくるみのレビュー・感想・評価

13(サーティーン)(2020年製作のドラマ)
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中学生のときに誘拐されて以来ずっと監禁されていた少女が13年後に突然帰ってきたら…というストーリー。

とにかく女の刑事さんの役柄が最低すぎます。
あまりにも配慮に欠けている。
全身アザだらけで片手に手錠をぶら下げたまま命からがら逃げてきた主人公に対し、「何か隠してる」とか「今までどうして逃げなかったの」とか、挙句「自作自演かもしれない」ってあんまりな言い草だと思います。
常に不機嫌そうな仏頂面で怖いし、畳み掛けるように質問を浴びせた挙句、「答えられないの?」って…答えたくないことだってあるし、答えられなくさせてるのそっちですよね?
相棒の刑事(青柳翔、輪郭丸くなりすぎ!!誰だかわかんなかった!)も「俺は君の味方だ」とか言っておきながら次のシーンでは机をバンって叩いて「警察ナメるな!」とか怒鳴ってるし…豹変しすぎでしょ。
こいつにも答えたくないわな。
結果、一番調書が上手いのは母親という…なんじゃそりゃ感。

この刑事さんたちが性被害者の担当になったら本当に最悪。
被害者に向かって「抵抗しなかったのは合意だ」とか「そんなスカート履いてるから痴漢される」とか平気で言っちゃうタイプですよね。
たとえ被害者に落ち度や不自然な点があり、事件を早期解決したいと気が急いていても、デリケートな部分に踏み込むためにはある程度の思いやりは絶対に必要だと思います。

そもそも被害者をすぐに家に帰すのがおかしい。
もう少し入院させなきゃでしょ。
カウンセラーもつけた方がいい。
“ドラマだから” という言葉で割り切るにはちょっとモヤモヤが残る設定でした。

桜庭ななみちゃんは上手いですね。
役柄的にほとんどノーメイクなのかな?
素材の美しさが引き立ってました。
ひねくれたことばかり言っていた妹がメイクを手伝ってあげるシーンが唯一微笑ましかったです。
あと、4話でいつまでも駐車場で忘れ去られてる青柳翔に爆笑しました。

4話しかなかったから無理やり詰め込んであんなおかしな展開になってしまったのかもしれないけど、あれ以上続いて警察のあの無能さとあんな結末だったら許せなかったと思うので、逆に4話でちょうどよかったかもしれません。
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