社会的に地位の弱い女性やジェンダー問題で不条理を抱える人、親の不仲やネグレクトにより心に傷を抱える人。
そんな人達が出てくるこの作品ですが、もう少し深掘りしてもいいのではと思うところもあり勿体ないと思います。
冒頭、主人公がいない中、周りの人間の解説と一緒に主人公がどんな人物か伝える手法は変わっていて。キサラギ(死んだアイドルを弔う会が題材の映画)を思い出しました。
高畑充希さんが演じていた女性は極端に見えますが、女性なら少しは自分もこういう選択してると思える部分があり。問題を訴る被害者だけでなく、潜在的な被害者が多いことも問題として取り上げていて良いと思いました。
そして問題を抱える人たちの心情を描き、周りに支えられ不条理に立ち向かったり、受け入れたりそれぞれの方法で解決に至ります。
感銘を受けるほどの何かは残念ながらありませんでしたが、共感できる作品でした。特に20-30代の働く女性は共感する点が多いかもしれません。
菅田さんと東出さんの顔が好きなので個人的にはその点も良かったです。