1940年代、ハリウッド黄金期を背景に、人種差別やセクシュアルマイノリティの苦悩を描く。glee やアメリカンホラーストリーを手掛ける、ライアンマーフィーが監督総指揮を務める。
まるで映画のような豪華なキャストに、煌びやかな衣装。ハリウッドの黄金期に相応しい予算の掛け方。
私の中での主演男優賞はお2人。
黒人脚本家のアーチー。困難に立ち向かう勇気と、傷つきやすい繊細な心。その演技に思わず涙した。
一方、ジムパーソンズ演じるヘンリー、ゲスい役が最高に面白かった！振り切った演技が最高っ。
作品としては評価が分かれるところ。
ラストに向かうにつれ、史実と大きくかけ離れていき、リアリティさがなくなっていく。ディズニー映画のような勧善懲悪のラストで、困惑さえ覚えた。
ただ、最後の最後、画面に映し出された、dream land の文字を観て納得した。ライアンマーフィーからのメッセージ。おとぎの世界、そこではどんなハッピーエンドも許される、って事。だから、めくじら立てずにこのエンディングを受け入れようと思った。この困難な時期だからこそ、幸せな気持ちで物語を終えるのも悪くない。
