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Womanのyokoのネタバレレビュー・内容・結末

Woman(2013年製作のドラマ)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

神は細部に宿る。
「口に出すとそういうことだけになるけど、そういうことだけじゃないの」
まさにセリフ以外のディテールから導かれる圧倒的な情報量。
会話劇というより、言葉にならないところを引き出す演出力。
演者の居合のような緊張感。
最近の坂元作品は、もはやストーリーすら重要でないと思わせるきらいがあるけど、本作は、シングルマザー、生活保護、DV、夫の死の謎、不治の病というようなトピックスによるドラマの推進力があって、満足感ありました。
でもそこで描かれるのは、劇的な展開というよりも、ちゃぶ台を囲みながらそうめんをすすり、縁側からコスモスが咲いたのを眺めるような王道ホームドラマ。
『いざや楽しきまどいせん』
このために、小春は生きる覚悟をしたんだな。


「子供の犠牲になるのが母親なんじゃない。男の犠牲にされる人を母親と呼ぶんだ。」

「家族ってさよならを言わない人たちのこと。」
「さよならを言いたくない人に出会った時に、人は結婚するのかな。」

「母性なんて男が逃げるためにつくった言葉だった。」

「人は最後のページを読むことはできない。最後のページを読むのは子供たち。
子供たちに恥ずかしくないように、そうやって続いていく。」
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