ti

呪怨:呪いの家のtiのレビュー・感想・評価

呪怨:呪いの家(2020年製作のドラマ)
4.1
定期的に挿入される実際にあった陰惨な事件のニュースが、この物語にリアリティを与えている。今ここであなたが見ているようなことを、人間は実際にやっているんだよって。フィクションとノンフィクションの境を曖昧にする試み。
脚本の構成は起承転結でオーソドックスだが、時系列(ループ)がこんがらがらないようによく練られていてる。1、2話は導入で少し退屈に感じたが、3話以降飽きさせない。4話はR18レベル要注意。
最終話でも謎は残されているので、シーズン2に期待。
日本のホラーで久々に見応えがあった。

この作品の心地悪さについて考えていたら、吉本ばななの『哀しい予感』を思い出した。入れ物としての「家」ではなく、そこに住む家族の念が「家」を形作っている点で似ている。ただ、どちらの作品も心地悪くはあるが、自分の心の奥にあるなにかの琴線に触れるのが不思議。
ti

ti