このレビューはネタバレを含みます
日本の湿度の高い夏にねっとりと絡むような不快指数で黒く、ゆっくりと始まり、徐々に複数の人間が家に関わり不幸になっていく…。
ホラーでもスプラッタ要素が強めで、スピリチュアルとスプラッタを両立させてバランスを取るのはなかなか難しいと思うが、なかなか良いバランス。
時間を遡って起源を解くだけではなく、過去と現在が絡んでいき、全てを飲み込む家は素晴らしい。
タイムループまたはタイムリープ物の発生起因は科学的事象(タイムマシーンにあたる科学的装置)、超常的事象(宇宙もしくは地上での現象)、霊的事象(幽霊、呪いなどの思念エネルギー)とパターンがあるが
もちろん本作はタイムパラドクスを内包した霊的現象によるものになる。
過去が未来の人間も危害を与えてくるのはなかなか奇抜で、シーズン1の最後は、過去の一部に取り込まれこと始まりの話だったのだろうか。
この呪いのリソースが始まりの"出来事"があるよりも、'家自体が事象を起こす装置"である方が個人的には好みだが、シーズン2でどう展開するか楽しみ。