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呪怨:呪いの家のjonajonaのレビュー・感想・評価

呪怨:呪いの家(2020年製作のドラマ)
3.5
昭和日本の犯罪史をなぞる様な作りは中々続々したし、映画『残穢』のような家にポイントを当ててその過去を掘り下げていくとどんどん土地に呪怨が沈殿していった事がわかる構成は見事。

だけど、多くの方がいうように少しポリコレ(?)の考証が甘いのでは?と思える機微にかける展開もあった。
人の欲望や本性の部分の酷い・見たくないもの、を見せるのが本来ホラーの役割なので、元々ポリコレとは噛み合わせが悪い分野ではあると思うが、だからこそ尚更気を配って作られるべきだと今回のことで知りました。

具体的には少年Aを彷彿とさせる女児誘拐事件、電話を体内に入れた妊婦殺人事件の展開は、もう少し実事件からズラすか、あるいは全く別のニュアンスに変更して描くべきだったのではないかと。
妊婦殺人はストーリーの展開上重点の一つになってるので致し方ない部分かと思うが、特に少年Aの件は対して本筋に絡まないので一層余計なものに感じる。

ただ、全裸監督にしろ、今日本映画や日本現代の裏歴史に1番肉薄してるのが皮肉にもネットフリックスな気がするので今後もトライアンドエラーで続けてほしいものです。
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