呪怨は、なぜ怖いのか…。なぜあの家は呪われているのか…。
それはカヤコやトシオが出てくるからではなく、起きている出来事がとてつもなく“業”が深いからだ。呪いや怨みが渦巻いているからだ。だからこそその恐怖は伝播し、さらにとめどない連鎖へと繋がっていく。
本作はまさにそういう意味において原点回帰しているといえる。
監禁、虐殺、虐待、レイプとどれも実におぞましく、しかもそれらは紛れもなく人が起こしているのだから、心底恐ろしい。
呪怨シリーズの特徴であった時系列シャッフル演出はなくなっているが、お話の迷宮感、ドンづまり感、救いのなさはしっかりとあり、呪怨のツボが抑えられていると僕は思う。
しかし、夜中に見るもんじゃない…。怖すぎる…。