イナグ

いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまうのイナグのレビュー・感想・評価

4.0
いつかこの話を思い出してきっと泣いてしまう
とまでは言わないけれど、良いドラマだった
メインの2人がハッピーエンドになりきらない所がなんとも

有村架純ちゃんは坂元裕二が描く、ごく普通の女性を演じるのがとても上手だって思いました(花束みたいな〜と同様に)
他のキャスティングもぴったりだと思う、6人ともがすごくしっくり来ていた

最後、井吹さんの優しさには苦しくなって涙したが、私の中で涙のピークは1話目の満島ひかりちゃんの語りだった
(この前にWomanを見ていたからなので、まぁそうだろうという感じですが)
絶対に死なない死ねない、と決めた母でも今回の音の母のように亡くなってしまうケースも当然あるよな、ってちゃんと現実を教えてくれたような気がして
より命の尊さというか、現在この瞬間の刹那感を感じられました
完全に坂元裕二にしてやられた感があって満足です

東京が舞台にある物語をここ最近多く観ている
”首都 東京”が舞台じゃないと成り立たない物語
私は、その多くの物語に登場するキャラクターと同じ地方出身者なので毎回何かを考え込んでしまう
私も何も成し遂げられていないし、夢も明確にない
この街にしがみついて、彷徨っている人々の1人だなぁって感じます
晴太が2話目?で言った、
『東京は夢が叶わなかったことに気づかずに居られる場所だよ』っていう言葉が一番心に残っている
佐引さんが田舎や東京に必要以上に拘る所もすごく共感してしまう
また迷ってしまうな
イナグ

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