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隣の家族は青く見えるのmaroのレビュー・感想・評価

隣の家族は青く見える(2018年製作のドラマ)
4.0
深キョンのこのセリフ、感動的だった。
「私はママになりたかったのではなく、大ちゃんをパパにしてあげたかったんだと気づきました」
健気すぎる。。。

いろんな意味でいいドラマだった。
タイトルの通り、隣の家族はよく見えてしまうものだけど、それぞれに悩みや不安が付きまとっていて、それを他の家族と本音をぶつけ合うことで、また悩み、思い直し、結果、物語の序盤と比べると、お互いがお互いを受け入れられるようになるという、ヒューマンドラマの王道のような展開。

でも、メインは深キョンと松ケンの不妊治療という、なかなかにセンシティブな内容に踏み込んでいたけれど、とても勉強になりました。
これは、シチュエーションがドンピシャにかぶる視聴者なんかは毎回泣いていたんじゃなかろうか(実際はドラマのようにはいかないだろうけど)。

しかも、不妊治療それだけじゃなくて、北村匠海と眞島秀和の同性愛、平山浩行と高橋メアリージュンの子供付きの事実婚、真飛聖と野間口徹の家庭内不和など、踏み込みづらい内容のオンパレードだったけど、笑えるやり取りも散りばめられており、シリアスと笑いのバランスがとてもよかった。
まあ、一番笑ったのは高畑淳子の演技なんだけど(笑)

同性愛なんかは、今のこの社会的なLGBTの流れがあってこそ注目されるべきテーマだと思うけど、眞島秀和の母親役だった田島令子がきちんと理解してくれる人でよかった。
昔の『金八』の兼末健次郎の母親のイメージが強いから。。。(笑)

ここに出てくる家族の誰もが、今の自分とはまるで違う境遇だけれど、様々な家庭の事情を余すところなく描いていて見ごたえあるドラマだった。
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