邊見猛

三屋清左衛門残日録 新たなしあわせの邊見猛のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 みどころ1⃣︰BSフジ・開局20周年・特別番組❢❢。主演︰北大路欣也,出身地は,山形県・鶴岡市である,原作者︰籘澤周平の時代劇4作品を放送いたします❢❢。前2作では描けなかったヱピソードを集めた前2作とは,まるっきり異なる,❶趣きと味わいを持つ&❷趣味を持つ,もう1つの殘日録❢❢。18︰00~19︰55にかけて,放送いたします❢❢。どうぞ,お樂しみに❢❢。
 あらすじ1⃣︰樂隱居生活している日々の慰みに,❶趣味である河川の渓流釣りに,有り余ったヱネルギーを費やす&❷趣味である劍道道場に,有り余ったヱネルギーを費やす,三屋清左衞門【北大路欣也】❢❢。ある日,河川の渓流釣りから帰宅すると,嫁に出した娘である三屋家の長女であるお奈津【奈津子︰美村里江】が,子供を連れて訪れていた❢❢。久方ぶりにお孫さんの顏を見て喜ぶ三屋清左衞門だったが,❶奈津の樣子に些か奥齒の奥に物が挟まっているような,何やら得体の知れ無い,引っ掛かるものを感じた&❷奈津の樣子に聊か奥齒の奥に物が挟まっているような,何やら得体の知れ無い引っ掛かるものを感じた❢❢。そうした折に,お友達であるお奉行樣こと佐伯熊太【伊東四朗】から,先代の藩主の妾だったお梅が,❝❶父親の顏が全く知らない,私生児の子供を身籠った&❷父親の顏が全く知らない,妾の子供を懷妊した❢❢❞と,風のうわさを聞く❢❢。かつて海坂藩の奥の院である大奥を取り仕切っていた瀧野の方【三田佳子】がそのことについてご立腹しているため,怒りを諌めてほしいと頼まれるが,その裏事情を調べれば調べていくほど,三屋清左衞門を❶かねてより,邪險にして放逸する&❷かねてより,疎ましく思っている海坂藩の筆頭家老である,朝田弓之助【金田明夫】が十中八九,関わっている事が分かり……。また,三屋清左衞門は,奈津が亭主のことで,❝憂慮≒心配事❞を矢鱈めったら抱えている事をやがてすべて知る❢❢。親心からその真偽を確かめようと動き出したのだったが,またしても朝田1派の陰影がチラつきはじめる……。不穩すぎる空氣がプンプンとしながら漂っている最中,❶我が子の幼き頃を想い,己を省みる三屋清左衞門&❷我が子の稚き頃を想い,己を顧みる三屋清左衞門❢❢。樹齢??百年を超える欅の老木に,❶自らを重ね合わせての原理で思うこととは&❷自らを重ねて思うこととは……。『日殘りて昏るるに,未だ遠し』❢❢。
 あらすじ2⃣︰樂隱居生活している日々の慰みに,❶趣味である河川の渓流釣りに,有り余ったヱネルギーを費やす&❷趣味である劍道道場に,有り余ったヱネルギーを費やす,三屋清左衞門【北大路欣也】❢❢。河川の渓流釣りの友達であり,かつては中根道場の同じ朋友だった安富源太夫【伊武雅刀】の,❶言の葉の庭に突き動かされ&❷言葉に突き動かされ,お友達であるお奉行樣の佐伯熊太【伊東四朗】や小沼惣兵衞【原田大二郞】ら,劍道道場の仲間たちを集めて30年ぶりの旧交を溫める❢❢。若かりし頃の話に花が咲いて,樂しい1夜を過ごした三屋清左衞門だったが……。またはある時,江戸の御府内にある,88箇所の詰め所である御側御用人の時代の頃,三屋清左衞門が理由あって,❶世話人を引き受けたことがある&❷世話を燒いたことがある松江【マツコ︰戸田菜穗】が,三屋清左衞門の家屋敷を訪ねて來る❢❢。❝お国許での縁談が決まった❢❢❞。というご報告に喜ぶ三屋清左衞門だったが,嫁ぎ先の家である良からぬ噂の真相を知って心配して,事の真偽を確かめるべく動き出す❢❢。さらに三屋清左衞門は,劍道道場の主である,中根彌三郞から,❝とある果たし合いの立ち会い人❞を頼まれる❢❢。老いを感じながらも,旧友たちとのお付き合いなど,日々の日常生活を忙しく過ごす三屋清左衞門❢❢。夜每『殘日録』に綴る,その奥底にある,❶真心の内とは&❷胸中の内とは……。
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