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アンナチュラルのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

アンナチュラル(2018年製作のドラマ)
5.0
本作は、設立して2年弱の不自然死究明研究所(Unnatural Death Investigation Laboratory)= 通称UDIラボという架空の研究機関(公益財団法人)を舞台に展開する。UDIラボとは、日本における不自然死(アンナチュラル・デス)の8割以上が解剖されないままという先進国の中で最低の水準という解剖率の状態を改善するために設立され、国の認可を受け全国初の死因究明に特化した調査を行い、警察や自治体から依頼された年間約400体の遺体を解剖調査しているという設定である。ここに勤める法医解剖医の三澄ミコト(石原さとみ)を中心に、ベテラン法医解剖医の中堂系(井浦新)、三澄班臨床検査医の東海林夕子(市川実日子)、三澄班記録員の久部六郎(窪田正孝)、所長の神倉保夫(松重豐)らが協力し合いつつ、毎回さまざまな「死」を扱いながら、その裏側にある謎や事件を解明していく。
外国で感染したと思われる被害者が、実は院内感染していたり、一見集団自殺したと思われる被害者が一人殺害された人がまぎれこまされていたり、投身自殺と思われる被害者が殺害されていたり、刺殺されたと思われる被害者が自殺であるなど、スマートウォッチや冷凍車などを使ったトリックによる原因の分からない不自然死をミコトたちが解き明かしていくサスペンスミステリー。仕事が終われば、美味しいランチなどで英気を養ったり、合コンに行ったり、結婚を焦ってはいないけど無縁仏になるのは怖かったり、おやつにうるさかったりする人間としての面も、ミコトと東海林や六郎のユーモラスな掛け合いやランチシーンなどで描かれている。
特に後半の中堂の恋人が殺害された事件が絡んだ展開は、かなり骨太なサスペンスが楽しめる。ミコトと東海林の気の合う同僚以上の相棒関係、ミコトへの六郎の片思いも絡み、過重労働や仮想通貨やいじめなど事件の背後にある社会の闇もしっかり描かれていて、骨太なサスペンスミステリードラマ。