ちおりーぬ

アンナチュラルのちおりーぬのレビュー・感想・評価

アンナチュラル(2018年製作のドラマ)
4.5
素晴らしく完成度の高い作品だった。毎話毎話涙なしには見られなかった。特に心に残っているのはパンケーキ工場の話と高校生の話と、雑居ビル火災の話。どれもニュースで見たことあるような話で、とても身近に感じられた。もちろんラストの犯人は中堂先生の過去も絡んでいて印象的だったんだけど、めっちゃ泣いたのは挙げた3つ。

まず話の作り方が上手すぎるよね!始めはAだと考えられていたことが実はBで、と思いきや本当はCだったという二転三転する展開だけでも推理物としてはかなりの良作。
さらに、この作品はそれにプラスして身近な人の死に対して、どう向き合うかがしっかりと描かれている。「あの時ああしていれば…」とか「もっと早く気づいていれば…」みたいな後悔や、死を受け入れられない人もいる。そういう人たちが事実を知った時、その人たちにどんな変化が起きたのかがしっかりと描かれているところが、他の推理物にはない良さだと私は思う。
そして、そういうグッとくるシーンにタイミング良く流れ始める主題歌がマジで神。「夢ならばどれほどよかったでしょう」って、こんなにピッタリなキャッチある!?すごくない??これでまた涙が止まらなくなるんですよ。こんなにご遺族の心に寄り添うような歌ある??もちろん歌の力がなくても完成度の高い素晴らしい作品なんだけど、この歌があったからこそ、このドラマは遥か高みに到達したのではないかと思う。

本当に素晴らしい作品だった。あとナチュラルな石原さとみ可愛すぎると思った。