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アンナチュラルのshihoのレビュー・感想・評価

アンナチュラル(2018年製作のドラマ)
4.8
私はテレビドラマをほとんど観ない。大学生くらいまではわりと観ていたが、社会人になってからはもっぱら映画の方が好きだ。

何故ならドラマは長い。そしてそもそもテレビをあまり観ないのでドラマの宣伝も見ない、つまりアンテナを張っていないのでいつ始まっていつ終わってるのかがよくわからない(笑)

たまにこれは!と目星をつけた作品が一話目からグダった時の時間をムダにした感も強い。

アンナチュラルもどんな話かも知らなかったけど、石原さとみに苦手意識があったので(メチャメチャかわいいと思うけどCMのあざとさ全開の演出が鼻に付く&シンゴジラでの役どころのイメージが強かった)当時全然興味なかった。

主題歌の米津玄師のlemonが大ヒットして、聴いてみてもはじめピンとこなかった。確かに今までの米津さんぽくない曲だ。元々ボーカロイドに歌わせていたところから自分で歌うようになって、ファーストアルバムはまだ機械的な色が強かったが、彼は自分の声の魅力を引き出すことにおいて作曲家としても歌い手としてもまだ進化し続けているなという印象で、それが結晶化した一つの成果がlemonなのかなと思っていた。でも歌詞はよくわからなかった。
そんなに恋してた相手に、何故もう会えないのかな?家柄の事情?身分違いの恋?
相手も想ってくれてるかもしれないのに?忘れられてもいいの?なんで?

年末、NHKが彼を口説き落とし叶った平成最後の紅白で改めて観て、周りと話したらあれは失恋ではなく死別の曲だとやっとわかった。(自分の想像力の狭さに愕然とした)

んで、そのアンナチュラルが年明けに一挙放送していた。幸運にもたまたま新聞のテレビ欄で発見しどんなものかと観てみたら、もう面白くて!続きが気になって、早く次が観たくて…そんな作品だった。

まずテーマがいい。今まで司法解剖というと暗くてグロテスクなイメージがあった。
「司法解剖医としてこんな惨い遺体は見たことない…あらゆる苦痛を味わわせた上でうんぬんかんぬん…」とか(笑)、
やはり亡くなっているとはいえ人の体を切り開くという行為はこわい感じがした。

でもこの作品は、いい意味でソフトでグロさがない。臓器も血も少ししか映さない。
それによって観る者はグロさに関心を持っていかれることなく司法解剖の成り行きを見届ける事ができる。

架空の組織、政府公認の「不自然死救命研究所(=通称 UDIラボ)を舞台として、実際にあった世間を騒がせた殺人事件から着想を得ているだろう話や、また、社会的な問題提起を巧みに織り交ぜている。

キャラクターもいい。主なレギュラー出演はこのUDIラボのメンバーとなるが、最初は見知らぬ組織の人たちでしかなかった彼らが、仕事の中で協力し助け合い時にぶつかり合いながら互いを理解していくホーム感はとてもあたたかく、途中からは彼らがわちゃわちゃしているのをニヤニヤしながら見ていた。

演出の面でも、「アンナチュラル」のタイトルから始まるオープニング、まどマギの魔女登場シーンを連想させられる不気味な音楽(笑)、主人公のミコトが何かに気付いた時に鳴るコインの音、難しい医療用語を文字にして見せる手法、そして言わずもがなlemonの曲の良さとドラマとの共鳴性。
非常に完成度の高い、センスのいいドラマ作品だったと思う。

安直にグロや悪趣味な鬱展開にするのでなく、亡くなった方の心に思いを馳せ、残された人のために真実を究明していくストーリーには、何度も涙し、まさしく死生観というものが少し変わったと思う。
自分が死ぬ時、死んだ後も想ってくれる人がいたらいいし、人生を大切にしよう、精一杯生きようと嫌味なく考えさせてくれた。

キャストにも触れたい。
彼らの衣装も好きだったのでそれも交えて
ネタバレはなしでいきます。
衣装さんのセンス良かった。
(ネタバレはコメ欄にガッツリ書く)

・三澄ミコト(石原さとみ)
まず想像以上にかわいい。石原さとみ、ヘアスタイルこのくらいの方が似合う。
あの髪型どうやってやるんだ、コテで巻いてんのかな?
今まで石原さとみは演技は下手なんだと思ってたけど、そんな事ない。なにも問題なく見られた。表情も良かった。
ファッションも、前提として何着てもめちゃクソかわいいんだけど、彼女はそんなにスタイルは良くない。それを無理なくカバー出来るオーバーサイズ気味の着こなし(今全体的にダボダボなの流行ってるしね)、また私服の色の選び方は同性受けのいい悠々として媚びていない大人かわいさがあって良かった。

・中堂系(井浦新)
ミコトが表の主人公なら裏の主人公は彼。初回の登場から最終回までこんなに印象が変わっていくキャラクターは面白い。
しかしこの人の両親は何を思って「系」なんて字をあてたんだ?絶対学生時代周りからイジられたよね?(笑)
私は第2回から中堂先生のファンだったので、彼が活躍するシーンは各話3〜4回は見直してます。LOVE!中堂!!
インスタント麺にコーヒーに酒!みたいな食生活が心配なので私が結婚して愛妻弁当を毎日作ってあげたいです。

井浦さんの背の高さとスタイルもあってもう佇まいだけで素敵なんだけど、テキトーな感じのトップスや(しかし似合うんだこれが!クソ!)上着を腰巻きするところ(その上着になりたい)、モッズコートなどダボっとした着こなしがまた大きな大人の人なのに母性をくすぐられますね。

・久部六郎(窪田正孝)
細かいところまで器用でうまい。
今回は三番手ポジションだったので、彼がオラオラやるのも見てみたいと思った。

そして窪田くんは顔がちっちゃく、骨格もスリムできれいなのでおしゃれな大学生的ファッションを難なく着こなしてしまう。バイカラーの切り替えトップスが好きだったな。あとあの変な形のリュック。

・東海林夕子(市川実日子)
ていうか市川さんがもう40歳ということに衝撃。シンゴジラの尾頭さんとは打って変わって、こちらはチャーミングで明るい理想の同僚女子。頻繁に異性間交流会(合コン)に誘ってくれる。
細かいところで演技上手いなぁと思った。

東海林はミコトとは逆で奇抜めでファッショナブル。個性と個性をぶつけ合ってるみたいなコーディネートで良かった。似合ってたし。この人もスタイルがいい。パンツが似合う。

・神倉保夫(松重豊)
刑事物でよく見る人か!白髪で眼鏡だからわからんかった笑
こっちの方が好きだわ。
この人と中堂さんが絡む演技は面白かった。オーメン!も笑った☆
間の取り方や話し方、表情など演技がとても良く、その端々からキャラクターの性格が感じ取れた。
彼は理想の上司ですね。かわいいしお菓子買ってきてくれるし、絶対パワハラしないしやるときはやってくれるし!!

ファッションはほとんどUDIラボの服かスーツだったので特にコメントはないですが、188センチという背の高さがすげぇ。



続編やんないのかな〜!!
まぁハードル高くはなるけど観たいな〜!

映画作品はだいたい2時間くらい、
でもドラマは10時間以上あるので、ハマったら登場人物に対する愛着もひとしおなんだなぁって思いました。
豪華特典つきブルーレイセットが欲しいが2万近くするんだよな…( -᷄ ω -᷅ )ふぅ➰💨

ネタバレ欄には各回の感想書きます♩