木曳野皐

アンナチュラルの木曳野皐のレビュー・感想・評価

アンナチュラル(2018年製作のドラマ)
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クソが!から始まる中堂先生へのアンナチュラル恋文。
シンプルに“中堂系”と言う人物の魅力がいい。
観るのはこれで二回目。当時リアタイで観てて【空飛ぶ広報室】をキッカケに野木亜紀子作品を見返してみる事にした。
やはり脚本がいい。謎を謎のまま引っ張られ最後はスカッとする。してやったり。
そして当時思っていた事も思い出した、私は昔から【科捜研の女】の影響もあり“女性”の法医学者だの解剖医だの科学捜査官などに憧れている節がある。
美澄ミコトもその1人である。
背負った過去、何も無い未来、報われない気持ち、人を殺すって本当に悪なの?って倫理観を問われ、それを間違いだと言いきれない自分がいる。
大切な人を失くした痛みは大切な人を失くした人にしか分からない。
大切なものを奪われた怒りは大切なものを奪われた人にしか分からない。
他人がとやかく言っていいのはどこまで?という疑問符をこれまた“久部六郎”という人物がいい立ち位置になっている。
【空飛ぶ広報室】では原作者である有川浩の着眼点を褒めたが、【アンナチュラル】は間違いなく野木亜紀子の着眼点の良さが際立つ。“死体解剖率”なんて誰が気にする?そう、こんなにも身近に死はあるのに。誰も見ないような所へのスポットライト。まるでBUMP OF CHICKEN。
そして何より野木亜紀子作品に言えるのは、【MIU】もそうだったがタイトルのセンスの良さ。
「名前の無い毒」と言う惹かれるタイトル。数年前に観たきりだったのにそれでも覚えていた印象的なワードだった。
因みに【MIU】の最終話、「ゼロ」もとても好きです。
野木亜紀子さん、また新しいドラマ描いてくれないかなぁ、楽しみ!
あとやっぱりこの大倉孝二の警察好き!!!

lemonがまさかここまで売れるとは思っていなかったし米津玄師がここまで名を馳せる事になるとは思っていなかった当時の私、今でもlemonで泣けます。
これまたいいタイミングで流れてくるよね🥲
本当にいい曲。感電とはまた違う良さ!
木曳野皐

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