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アンナチュラルのなのネタバレレビュー・内容・結末

アンナチュラル(2018年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

『死ぬのに良い人も悪い人もいない。たまたま命を落とすんです。そして、私たちはたまたま生きている。たまたま生きている私たちは、死を忌まわしいものにしてはいけないんです。』

これは神倉さんの言葉だけれど、死に対する考え方、価値観、UDIの人たちはそれぞれどんな風に考えているのだろう。
ミコトは、会いたいという気持ちが死者に会わせることもあると言う一方で、死というものを単なる事実として捉えているイメージ。
対して中堂さんは、死を単なる事実として捉えているものの、会いたいですか?というミコトの問いかけに会いたいと即答するような繊細な人なのかもしれない。
中堂さんは自分の大切な人や場所が無くなることに対して人一倍臆病なはず。続編があるならそういう心の動きを是非描いて欲しいです。
『許されるように生きろ』というセリフを中堂さんに言わせたことに意味がある7話も素晴らしかったです。

それぞれのキャラクターを全員好きになる。木林さんや毛利さんまで。
木林さんを考えてキャスティングした人は素晴らしい。2話5話6話8話が特に好き。
8話は野木さんのパンチが入っていて、お家に帰ることが出来た奥さんと三郎さん、対して六郎とミケちゃんはお家に帰れない。でも帰る場所は家族の元ではなくてもいいんじゃないか、と感じるラストのシーン。

lemonという曲がマッチしすぎててこれ以上の医療ドラマに出会うことはないのかなあと思ってしまう。中堂さんが大好き過ぎて、軽率にlemonを聴けなくなってしまった。

ミコトの過去が明らかになったとしても、ラボのみんなは同情しないだろうな。それを超えるアイデンティティがミコトには存在する。
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