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明蘭~才媛の春~のYUNのレビュー・感想・評価

明蘭~才媛の春~(2017年製作のドラマ)
5.0
チャオリーインさんの明蘭が、瞳がキラキラしててどの角度も可愛く、可憐で、賢い。子役の子も可愛い。生家ではとにかく耐え、嫁家でも耐えながら絶妙な采配と知恵で危機を切り抜け、腹黒すぎるよからぬ義母や親族に一目置かせて存在感を出してゆく。

子どもの時、廷燁を“おじ上”呼びしてた時、夫婦となって、6回くらい絶対絶命シーンがあって、そこに必ず駆けつけてくれる廷燁。子ども時代に医者呼んでくれた始めの1回は偶然の再会で、おそらくその後は廷燁の愛ゆえの策でもあるけど、こんなん運命しかない。惚れるしかない。
互いを思い合うからこそのすれ違いが切ない。明蘭は愛については3才児だというところが、おなごについて百戦錬磨(嫌だけどそれも魅力….)な廷燁の愛の深さが詰まっててよかった。自身への気持ちを“女らしく”示してくれない塩対応な愛してやまない憎らしい明蘭、嫉妬してくれた喚き散らしたと喜びを隠さない。
文武両道でユーモアもある廷燁最高にかっこよい。馬上の姿、走り出す感じも。陥れられるところ(想定通り含め)は本当に呆然で悔し涙。
華流ドラマまだ20本くらいですが、チャオイーリンとウィリアムフォン圧倒的。この後本当に結婚したと知ってまた感激。(3年後の離婚は現実感….)
唯一の拠りどころ、おばあちゃんと長白兄上大好き。

あらすじちゃんと確認できておらず、途中までカップルは元若で、顧廷燁とは真に気心知れた友のようになっていく配置かと思い込んでいました。中々一緒になれない過程をずっと応援し、もっと強引にいかなあかんやん元若〜とやきもきして。なんか元若の出番減ってきたな〜顧廷燁ただの女好きでもないな〜とかでやっと気づきます笑

元若良い奥さんと出会えてよかったね。不威をかばわずにあっさり死なせた時点でこりゃだめだと思ったけど、あの母と良い子ちゃんで生きてきて急には変われない。待って引いてる間に人の縁は終わることもあると学んだ。臣下としての無能さ加減は、廷燁の良い引き立て役。

綺麗だけど性悪恥知らずないやーな女たちがよーさん出てきます。林氏と墨蘭と秦氏と康夫人、朱曼娘が強烈だった。前半繰り返される泣き落とし卒倒が気持ち悪く、騙されてあげる男たちもいよいよめんどくさい….。納得の最期をそれぞれ迎えてくれたものの、墨蘭の改心?はよくわからず。朱曼娘また&また出てきたー!周雪娘こんなとこいたー!王家のばばあ(悪口)最低。自分たち棚上げで罪なすり付けは虫唾が走る。怒りに何度震えたことか。名ばかり側女で哀れだったあの子、あの殺し屋アクションは無理あるどういう設定〜!

庶子とか目上とか格上格下、名節やら、身分や家社会、男女関係も縛りしかない文化の中で、狐になるか猫になって罠を張り巡らせないと思うようには生き抜けない時代。子どものために長計する親たち。子どもか自分か家を守るためにはいくらでも残酷になる人たち。ラブ史劇なんだけど、浅はかでも懸命に生きる人々のドラマでもあったなあ。

問題→危機→解決→束の間ほっこり、のループから抜け出せず、特に20話くらいからどんどん面白くなり止まらず3日で完走。『エイラク』が好きな方は好きだと思います。夫婦愛、やりとりの雰囲気とかはこちらが抜群。
最終話で本当に終わるのか心配なほどずっと畳み掛けられていく。幸せな結末を堪能するにはぎゅーぎゅーすぎる。この2人のその後20年くらいの話、団くんの成長も一緒にゆっくり作ってほしい。
50歳過ぎた廷燁も色気最高潮で素敵すぎるやろなあ….


2023.5、通しでは2回目視聴だが好きなシーンは何回も観てしまう。
数少ないラブに打ちのめされる。
どんな人がタイプかと聞かれたら顧廷燁だと言いたい。
時代劇おすすめ1つだけと言われたら、『明蘭』。韓流では『トンイ』
YUN

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