釈迦

スティーブン・キングのザ・スタンドの釈迦のレビュー・感想・評価

3.5

『第1話』
急速な感染力をもつ謎のウィルスが
米国中で拡大。

幸い、生き残る人は同じ夢を見て、
ある場所に行こうとする。


『第2話』
ロン毛のジーンズが悪魔とか、
さすがにセンス0で笑った。

善悪の戦いは作者がよく描くやり方で
『ダーク・ハーフ』だのなんだので、
散々主張し散らかしている。

『ミスト』なんかは分かりやすい対立が
起きていてどっちが正しかったんだろうと
観客を惑わしてしまう。

フランに妄想的感情を押し付けて
占領しようとするハロルドは現代で言う
ストーカーなので、まぁ悪でしょう。


『第3話』
死んでほしくないニックが爆死。
というまさかのバッドエンド。

この作家は、限られた時間で端的に
描写するよりも、長丁場で色々な人の
感情をクドクドと表現するのが好き。


『第4話』
決戦の時。
ハロルドが早々にダイビングして
アバラと足骨折ってて悲惨だった。

爆弾作りがやめられないハゲが笑えた。

思い出したけどこれかなり後半になるほど
ツッコミどころ満載で楽しいんだよな。

原子爆弾持ってきて、ドカーンってなるけど
まるで反米映画だった。

なんていうか、善の中にも完璧はなく、
愚かさも介在していて、だからこそ、
善か悪かってのがいつの時代も語られるんかな。
釈迦

釈迦