このレビューはネタバレを含みます
VRやドローン、自動運転と、現代で目にしつつあるテクノロジーと、同時にデジタルな死後の世界と電子化された人格という近未来的な設定で、その先にあるかもしれない未来をリアリティ度高めに作り出しているのが良い。
個性的な登場人物たちが織り成す恋愛、仕事、人生の悩みなどを描いた関係性のドラマは笑えて切ない。
生きている人達からすればデジタル世界の肉体(アバター)と実体は別に存在する。しかしアップロードされた人からすれば、そのアバターと意識は一体。2つの立場の微妙で大きな違いが時折描かれる度に、人間とは意識とは、という問いかけをさらっと提示する。そのバランスも好み。
続きを強く意識した終わり方で幕をひいたけども、続きはどうなるか。縦軸となっているサスペンス要素が尻すぼみにならないことを願う。