病院が舞台のお仕事群像劇×懐メロっぽい音楽という雰囲気の韓国ドラマ。
なんと言ってもこの5人が最高に素敵で、あーこの仲間感めちゃくちゃ憧れる。五人五様の魅力があって、医者としても人間的にも尊敬できて（みんな名医！）、自分が病気になったらこんな先生に診てほしいと思うし、理想的な上司でもある。私はその中でも特にイクジュン（チョ・ジョンソク）が大好きの塊で、こんな人いたら2000％好きになるね。学生時代の前髪が謎で面白いんだけど。というか、チョ・ジョンソクの演技良すぎやしないか。子供とのやり取りのアドリブっぽいのとかすごい上手すぎて恐ろしい。
主要キャストの5人は全員40歳くらいで、病院の中では全員エース級。下にレジデント（研修医）を数名抱えてるんだけど、その人たちが成長していく様子が描かれるのも良い。不器用だけど頑張り屋さんのギョウルも良かったし、ミナのあの回も素晴らしかった。
1話がちょい短めの映画くらいの長さでエピソード数も多いから登場人物が多くても（言うてもGOTほどではないよ）一人一人の人物描写がちゃんと行き届いていて感情移入できる。
恋愛模様も切ないのよなあ。相手の気持ちやこれまでの関係性を慮っちゃってすんなりいかなかったり、結婚とかいろいろ経て大人になっちゃったから若い時みたいに思いきり踏み出せないみたいなところがあったり、大なり小なり誰しも共感できるのでは。そして何分私はイクジュン寄りで観てしまう故、優しすぎて自分自身の幸せを求めることに対して逡巡してる姿を見ると胸が詰まる。頭の中で劇中曲の「良い人がいれば紹介させて」が流れるとイクジュン！！ってこのドラマの事を思ってしまう病（どんだけ好きなんだ）。
5人が趣味でバンドを組んでいて学生時代の曲を演奏するシーンが毎回あって（英題はHospital Playlist）、おそらくオリジナル新曲っぽいのだけど、私は昔っぽい曲も好きなのでサントラみたいなものが出てたら聴きたい。あのバンドの演奏はやっぱり当て振りなのかな。演奏シーン結構好き。
毎エピソード小じんまりした伏線が2、3個あってそれがあとで回収されて（結構前のエピソードから回収されることもある）、あーそういうことだったのかってなる脚本は恩着せがましくなく上品。それぞれの登場人物の心の機微の描き方が繊細だし展開も粋なんだよなあ。韓国ドラマは恋愛モノのイメージが強かったけど、こういうジャンルのドラマも面白いんだね。パラサイトのネタを時事ギャグっぽく入れたり、韓国のエンタメの豊潤さを思い知らされる。
ご飯食べるシーンが結構多くて、EGG DROPという実在するトースト屋さんが良く出てくるけど、あれだいぶおいしいから韓国行ったら食べてみてほしい。そしていつもYoutuberの動画で観てるけど本当に韓国は出前文化。
シーズン2が決まってるようで、早く配信してほしい。ずっと観ていたい。冬に配信されるらしいけど待てない。今まで観た韓国ドラマ（めちゃくちゃ少ない）の中で一番好きかもしれない、愛おしい。みんな（何らかの形で）幸せになってほしい。
それまで同じ監督と脚本家が製作した「刑務所のルールブック」と「応答せよ」シリーズも観ておこう。めちゃめちゃ多忙。
今作では「ヨボセヨ（もしもし）」と「アイゴー（あ～みたいな感嘆）」を覚えた。
