見終わったあと「オットッケ!!!! チンチャ チョアヨ!!」となりました。すごくいい…。
今までの医療系ドラマといえば、院内の派閥争いに巻き込まれたり、とにかくどんな手術も失敗しない神がかった医者がいたり(こっちには仏がいるけど)、劇的な大手術が毎回行われたり、オペ室で殺人事件が起きたり。
そういうジャンルがあるのはもちろんいいのですが、この作品は違います。基本的になんにも起きない。
「患者がいて、その家族がいて、彼らに寄りそう医者がいる」
病院という限られた空間の中で一日を過ごす医者たちが、どんなことを思い、考え、生活をしているのか。ささやかな毎日の営みを淡々と描いていくだけです。だからいい。癒される。
演じている俳優陣のケミも当然ながらすばらしいのですが、「すでにベテランの域に達している40歳同期の医者5人が主人公」という設定自体が大成功した決め手ではないかと思っています。
自身の健康、父母の死、一周回って新しく始まる恋愛、追いかけたかった夢…それぞれの私生活に様々な波風が立つ40代。
それでも5人はどんな悩みも分かち合い、受け止め、背中を押しながら進んでいく。5人だから乗り越えられる。
家族以外に全幅の信頼を置ける戦友がいることのしあわせって、きっとこういうことだと思う。
このやさしいやさしいやさしい世界の一員になれたらどんなにしあわせだろう。
とにかくいろんな人に見てほしい傑作です。
シーズン2に期待大!