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その森にのShinMakitaのレビュー・感想・評価

その森に(2020年製作のドラマ)
1.5
2019年9月、ワルシャワ。検察官のパヴェウ・コピンスキは、突然警察のヨーク警部に呼び出された。「マレク・コバルスキ」という偽名で生活していた男が射殺体で見つかったという。死体がパヴェウの新聞記事を所持していたため、正体に心辺りはないかと言うのだ。死体を見たパヴェウは全く見覚えがない顔に戸惑うが、死体が持っていた写真が気になった。それは、サマーキャンプで撮られた集合写真。25年前の、パヴェウの忌まわしい記憶が蘇る…

1994年夏。コルチャク高校のサマーキャンプに、生徒たちが参加した。優等生のパヴェウは監督官として真面目に振る舞っていたが、親友のアルトゥルやダニエルらと共にバスケを楽しみこっそり酒を飲んでいた。パヴェウは校長の娘ラウラと交際し、アルトゥルはクラス1の美女モニカを口説こうと必死、ダニエルはパヴェウの妹カミラと両想い中だ。キャンプ最終日の夜、森に入ったアルトゥル・モニカ・ダニエル・カミラの4人が消えた。そしてほどなく、モニカとダニエルの遺体が見つかるが、アルトゥルとモニカは行方不明のままだった。事件は大々的に報道され、校長があらぬ疑いをかけられた上バッシングに遭い、ラウラとパヴェウの関係は終わってしまう。

25年経った今も、アルトゥルとモニカは見つかっていない。もしやと思い射殺体を再度あらためたパヴェウは、体の傷の特徴から、それがアルトゥルであることに気づいた。アルトゥルが生きていたなら、妹カミラも生きているのかも…逸るパヴェウの元に、疎遠だったラウラから電話がかかってくる。


「その森に」


ハーラン・コーベン原作のポーランド製Netflixドラマ。原作は2007年に書かれたもので、翻訳が出ている「森から来た少年」とは別物なのでお間違えなきよう。先日、続編の〈ホールド・タイト〉が配信になったので、とりあえず観てみようかなと。

1994年と2019年、舞台が交互に変わる構成で、徐々に謎が明らかになる過程は確かに楽しめます。しかしなかなか決定的真実に至らないのでイライラはしますが…
ただし、5話後半から急展開。そして6話の森事件の真相がトンデモ過ぎて絶句です。パヴェウ&ラウラが気の毒すぎます。モヤモヤが残るけど、まあ及第点。
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