daiyuuki

アメリカン・ホラー・ストーリー アサイラムのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

4.7
物語は1964年を舞台とし、触法精神障害者を収容、治療するために建てられたブライヤークリフ精神科病棟の患者、看護婦、修道士が描かれる。施設はシスター・ジュード(ジェシカ・ラング)、その弟子のシスター・マリー・ ユニス(リリー・レーブ)、ティモシー・ハワード神父(ジョゼフ・ファインズ)が管理、監視する。医者には裁判所から精神分析医でシスター・ジュードのやり方に反感を抱くオリバー・スレッドソン(ザカリー・クイント)やサディスティックなアーサー・アーデン(ジェイムズ・クロムウェル)がいる。患者にはブライヤー・クリフの人権を無視した診療や殺人鬼を調査しようとするジャーナリストのラナ・ウィンターズ(サラ・ポールソン)、連続殺人容疑のキット・ウォーカー(エヴァン・ピーターズ)、グレース(リジー・ブロシュレ)などがおり、彼らは不当に収容されている。
アーデンが女性患者を使って行っている人体実験、同性愛者や医師に逆らう者や正気を主張する患者に対する人権侵害や虐待に匹敵する非道な診療、キットやグレイスが頭の中で見る宇宙人に襲撃されるフラッシュバックの意味、ジュードとアーデンそしてジュードとスレッドソンの病院の実験をめぐっての権力争い、猟奇殺人鬼ブラッディフェイスの正体が絡み合い、悪魔祓いや猟奇殺人や拷問など残虐なグロい描写がてんこ盛りで描かれる。残虐な展開の中でも、キットとグレイスの強い絆、ラナの強い意思でブライヤークリフ精神病院の実態を暴露しようとするジャーナリスト魂、聖職者でありながら酒や野心や情欲に弱いジュードたちの人間臭さなどヒューマンドラマもしっかり描かれているので、前作より惹き込まれるサスペンスホラードラマに仕上がっている。エヴァン・ピーターズ、ジェイムズ・クロムウェル、サラ・ポールソン、ジェシカ・ラングの好演が、印象的。