うさこ

アメリカン・ホラー・ストーリー:黙示録のうさこのレビュー・感想・評価

3.9
今までのシーズンでは、どれも1話目にぐっと心を掴まれていたのだけれど、今回は3話目くらいまであまり盛り上がらない気がした。核戦争後の権力争いみたいな内容なのかなあと、挫折しそうになった。

ところが3話目終盤から、過去のシリーズとつながり始め、そこからストーリーも一気に進み始める。アメホラは、基本的に過去のシーズンとはつなげなていなかったから、長いシーズンを見続けたファンにとっては、嬉しい展開だった。

特に6話目の「呪いの館」のエピソードは秀逸。このシーズンでのベストだと思った。

今シーズンの最大の収穫は新たなキャラクター、マイケル・ラングドンを演じたコーディ・ファーンである。美しくて、繊細で、しかしとんでもなく残酷な怪物を見事に演じ、見ていると背筋が寒くなるほど。「邪悪」という言葉がぴったりの迫真の演技だった。

このシリーズの主要キャストは女性が多くて、クセのある男性キャラはたいていエヴァンが演じていたんだけれど、今後強力なキャラクターになりそうですね。デニス・オハラやザッカリー・クイントにもまた出て欲しい。

ストーリーとしては、魔女団とマイケルのつながりなどとてもおもしろかったのだけれど、今までのシリーズに比べると、序盤と終盤にあまり恐ろしさやスリルが感じられなかった。そこが残念。
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