シガーandシュガー

必殺仕掛人のシガーandシュガーのレビュー・感想・評価

必殺仕掛人(1972年製作のドラマ)
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面白かった〜!
必殺シリーズはあんまり好きじゃなくて手を出してなかったのだけど、映画2本を先に見て、この3人がとてもいい感じだったのでテレビ版も見てみました。
映画後に抱いた期待を裏切らない良さ…!
よくこの3人をキャスティングしたなあ、と心底感心。
緒形拳のかわいらしさは当然として、林与一が、仕掛人という人殺し家業に手を染めながらも完全には染まりきらない白さを持つ浪人を実にうまく演じている。というか林与一の佇まいがぴったり。
音羽屋を演じる山村聰の、鷹揚さと筋の通った男振りと茶目っ気のブレンドも堪りません。
仕掛け稼業もなんとなくマンネリ化しては来るのだけど、演技で見せられちゃうのだから、最終話なんて、話自体は緊迫感も悲壮感もなくてこれでいいのかと思うくらいなのに、もうこの3人を見るのは最後なんだなあ…という寂しさがすごかった。最終回は秋野太作演じる千蔵がいなくて太田博之だけだったのは残念だったけど。仕掛人音羽屋一家の勢揃い、がよかったな。
いい空気を楽しんだなあー。これはディスク欲しいなあ。