きき

ある家族の肖像/アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルーのききのレビュー・感想・評価

3.8
これもAmazonプライムでスターチャンネルが安く見られるキャンペーンの時に鑑賞。

統合失調症を患うトーマスと、双子の弟で彼を支えるドミニクは、少し前に最愛の母を亡くす。
実の父親については一切知らされておらず、母が再婚した躾の厳しい義父に育てられた。
ある日、トーマスが事件を起こし、施設に入れられることになるが、そこは以前から通っていたところではなく、ドミニクは納得がいかない為、彼をそこから出してやろうと必死になる。

というお話。

マーク・ラファロが双子を演じてエミー賞を受賞!ということしか知らずに鑑賞したら、めたくそに重いドラマでした( ˙꒳​˙)

とにかく、マーク・ラファロは主演男優賞に値する素晴らしい演技だった…!
今でこそハルクで世界的知名度が上がった彼だけど、元来色々な役を演じる俳優さん。
個人的には初めて観たのは『死ぬまでにしたい10のこと』で、印象が強いのは『13ラブ30』や『恋人はゴースト』のラブコメ映画なんだけど、シリアス演技も絶妙だったりする。

マーク・ラファロが一人二役なんだから、見た目は勿論瓜ふたつなんだけど、体重の増減で明らかな違いと髪型や髭の工夫もあって、ひと目でどちらかが分かるようにされてる。
それも凄いよなぁ、本当に。

こんなにも、不幸が続くのか、というのが観ている時に思ったこと。
こんなにも、不幸や不運ばかりがドミニクを取り巻いて、呪いだって思うのも無理はないし、同情してしまう。

トーマスのことを大切にしてる気持ちも、時には疎ましく思う気持ちも、丁寧に描かれていて、その描写はとても良かった。
(青年期を演じてる俳優さんも一人二役だったみたいだけど、マーク・ラファロによく雰囲気が似ていてナイスキャスティング!)

最終話があまりに衝撃的なところから始まって、ドミニクには更に同情してしまうし、観ていて辛くて仕方なかったけど、救いもしっかりあったので、観ている側も救われるような思いだった。

父親についてのくだりは、わたしもドミニクと同じように考えていたけど、最終的に良い感じに収まって良かったし、別の視点で考えると当たり前で、もっと早くに気付いていれば、と思う気持ちもある。
でも、ドミニクはそれに気付けて良かった。

なかなかしんどい話だし、1話60分前後あるから重い+長いで精神的にもずどーんとなるかも。
でも、クオリティの高さと出演陣の熱演、トーマスとドミニクに対する丁寧な描写は観る価値があると思う。