いの

ある家族の肖像/アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルーのいののレビュー・感想・評価

5.0
マーク・ラファロはこの一卵性の双子を演じるのに、まず9Kg減量して弟役(ドミニク)を演じ、その後18Kg増量して兄役(トーマス)を演じたとのこと。監督は、『ブルー・バレンタイン』などのデレク・シアンフランス。


4連休を機に、2度目のU-NEXT加入。4連休中、わたしの心はずっとこの物語とともにあったといっても決して言い過ぎにはならないくらい。できることなら皆様に観ていただきたい。あらすじも何も情報いっさい入れずに(本当に知らない方がいいです)(調べずに観てください)(筋書きも知らずに観てください)、とにかく第1話だけでも観てほしいです(機会がありましたら)。素晴らしいという言葉では言い表すことなど到底出来ないくらいの出来。本当に凄い。凄いとしか言えないけど、今のわたしはそれでいい。余計なこと喋りたくない。ずっしりくる。劇中の言葉を借りれば〝気が滅入る〟。でも気が滅入るというんじゃ全然なくて、これはもう、今が辛くて苦しいと感じている人、それでもなんとか日々をしのごうとしている人の 心の奥底にまでまっすぐに響く物語だとわたしは思う。少なくともわたしには今、この物語が必要だったと思える。出会えて本当にほんとうに よかった。



双子の兄と弟、祖父をめぐる物語(兄と弟)、通底するのはベトナム戦争や湾岸戦争、移民の歴史、先住民、怒りと赦し。映画の尺で、この重層的な物語を描ききるのは難しい。この全6話という運びがベストだと思う。もしも何処かの映画館で、全6話一挙に上映してくれるという企画があったら、わたしは何処へでも駆けつけて、このドラマの全部を受けとめたい、そんな気持ちです。5000満点中の5000点!(あっ、いつもの 勢いで盛りに盛るクセが出てしもうた💦)(全くあわない方もいらっしゃるかもしれませんっ💦)



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この夏の間に原作を読んでみようと思って調べたら、もう新品では入手できないみたいで、Amazonでは中古で5万円。えっっっ、5万円? → 図書館で予約しました。





【追記】2021年8月5日
図書館で原作借りました。訳者あとがき含めて1027ページ。厚さを測ったらなんと6cm!読了できるか不安。頑張れるだけ頑張ってみようと思う。

それからAmazonでの中古本価格は3900円台まで値下がりしていた。この前みた5万円って、いったいなんなん???





【追記】2021年8月17日
読了。頑張った自分!笑
原作も素晴らしかったです。カタカナ苦手なこともあり、ドラマを観ていなければわたしは読了できなかったかもしれません。ドラマは、この原作をとても上手に、そして熟考を重ねて脚本に仕上げたのだと思いました。
(わたしは原作を読んで本当に良かったと感じているけれども、ドラマをみれば原作は読まなくても大丈夫です!←内緒w)
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