よっしーさん

運命の12人のよっしーさんのレビュー・感想・評価

運命の12人(2020年製作のドラマ)
3.7
二つの殺人事件の容疑者が、本当に犯行に及んだのかどうかを裁判を通じて明らかにする過程を、静かなトーンで描いています。但し、このドラマは犯人探しに主眼が置かれている訳ではなく、陪審員制度が真贋を見分ける事ができるのかというテーマが主題になっています。そのため、事件の状況を描くシーンと陪審員それぞれが抱える闇を交互に描く演出となっているため非常に分かりづらい構成となっております。全編を見終えて何となくそう考えさせられるという作品なので人によっては評価が分かれるのではないでしょうか。とはいえこの難しいテーマを最後まで見続ける事ができましたので、役者さん含め完成度は高いと思います。ベルギーのドラマらしいですが、考え方が日本人に似ていると感じさせられる点もあったりして異文化に触れるという意味でも良い作品だと思います。
よっしーさん

よっしーさん