SANUKIAQUA

Akiko s Piano 被爆したピアノが奏でる和音のSANUKIAQUAのレビュー・感想・評価

3.8
広島に投下された原爆を乗り越えて
音色を奏でるピアノがあることは
知っていましたが
その持ち主だった方とその生涯については
知りませんでした。

ピアノの好きだった明子さんの物語ですが
否応なしに忍び寄り何気ない日常を
奪いさっていく戦争の怖さを感じます。
これは遠い昔の話ではなく
ごく近い未来の話、もしくは今進行形の
ことなのかもしれないのです。
戦争の始まりとはそういうものだと
思わされます。

印象的だったのは明子さんが残した
日記やノートの美しさでした。
とても真面目で優秀な女生徒だったことが
よくわかりました。
芳根京子さんがよく彼女と彼女に起こった
悲劇や彼女の日常を感じ取り
見事に演じていたと思います。
被曝した後の演技は圧巻でした。

明子さんのピアノを
演奏した世界的ピアニストの方が語る
このピアノは彼女の演奏した
ショパンの調べを忘れていなかったという
言葉が印象的でした。
まるでピアノが生きていて
彼女の親友であったようでした。
まさにそうだったのでしょうね。

今度広島を訪れた際は
明子さんのピアノに会いにいきたいと
思います。